眼科専門医認定試験 合格体験記

合格体験記

第30回受験

愛媛大学附属病院眼科学教室 北畑真美

私は第一子を出産後、産休中に眼科専門医試験を受験しました。慣れない子育てをしながら、まとまった勉強時間を確保するのは難しく、隙間時間を見つけて試験勉強に励みました。抱っこ紐で子どもを背負ったまま、机に向かうことも多かったです。夜泣きも激しかったので、時に号泣する子どもにこちらも泣きそうになりながら、時にその寝顔に癒されながら頑張りました。この体験記が、今後子育てをしながら専門医試験に臨まれる先生方の参考になれば嬉しいです。

【試験勉強】

専門医試験の受験資格として必要な学会発表や論文は、幸い指導してくださる先生方がいてくださる恵まれた環境にあり、受験する際に困る状況にはありませんでした。また近い学年で専門医試験を受験するメンバーも多かったので、早い時期から専門医試験を意識できました。試験勉強として、まずは過去問5年分の解答作りから始めました。過去問4年分は、1年前に受験したメンバーと分担して解答作りを既にしていました。そのため1月頃から直近1年分の解答作りを始めました。基本的には「眼科学」を重視し、解答が見つからない場合はその他の参考書や論文等から解答を導きました。試験勉強にはそれぞれのスタイルがあると思いますが、私は過去問を解きつつ自分の間違えた問題を中心にまとめノートを作りました。新作問題もありますが、過去問と類似した問題も多い印象だったので、過去問はきちんと解けるよう徹底しました。直近の過去問には公式解答がないため、「眼科ベーシックポイント 専門医認定試験のための力の500題」や「眼科専門医セルフアセスメント」も解きました。「眼科専門医セルフアセスメント」は膨大な問題数ですので、苦手分野のみに絞って解きました。さらに「専門医のための眼科診療クオリファイ」シリーズには一部過去問の解答・解説が載っていたので、眼光学の計算問題や腫瘍分野の病理問題は一通り目を通しました。また斜視弱視、腫瘍の分野については、同門の先生が時間を割いて講義をしてくださり、検査器具の説明や所見の読み方等アドバイスをくれました。最後にガイドラインや法律、身体障害者手帳等の公衆衛生分野の改正がないかも学会誌などでチェックしておきました。口頭試問については、過去問を参考に友人と予想問題を出し合いました。全分野から出題される口頭試問において予想が当たるというのも低い確率ですので、筆記試験から対策を練った方が無難かと思います。

【試験当日】

当日はホテル付近で友人と集合し、試験会場へ向かいました。会場入りした時はやや緊張していた記憶があります。会場は想像よりたくさんの受験者がおり、部屋に入った時は少し圧倒されました。座席に着き、試験開始まで、各々が最終チェックを行っていました。スライド等にまとめてパソコンで画像を見ている人が多かった印象です。どの試験でもそうですが、できるだけリラックスした状態で受験できるのがベストだと思います。私は隙間時間をつないで勉強時間を確保していたので、久しぶりに長時間集中すると試験後の疲労感が相当なものでした。

【専門医試験を振り返って】

育児をしながらの勉強は思い通りにはならず、不安になることも多かったです。無事合格できたのは、家族の協力、一緒に受験する仲間の存在、医局の諸先生方の応援のおかげだと思っています。また今年も専門医試験の季節が近づいていますが、焦らず一歩ずつできることを進めていってください。受験する先生方の日々の努力が実を結びますように。